こんにちは。
弊社では秋が深まったこの時期に、昇進・昇格試験が実施されます。
めでたく今年は後輩が推薦されました!が、さっそく頭を抱えています。
「推薦をしてもらって、人事から小論文について連絡がありました。でも、日頃文章を書いていないので、1000文字も2000文字も文章が思いつきません・・・」
わかります。
過去に推薦を受けた後輩は全員そう言ってましたから、もはや恒例ですw
もちろん、私も同じように頭を抱えたので弊社のような会社では普通です。
この記事でわかること
会社の昇格試験などの小論文をカンタンに攻略する方法がわかります。
小論文試験が苦手だと感じる理由はたった1つ
あなたが小論文が苦手な理由はたった1つ、日頃文章を書いていないからです。
会社のなかで作業をしているだけだと自分の考えを1000文字も書く機会なんて、ほとんどありません。
なので、設問に書かれた「1200文字〜2000文字で書きなさい」という指示を見て面食らって、頭が真っ白になっちゃうんです。
苦手と言っていいところまでいってません。
ちなみに、この時点では書かないといけないテーマとかは目に入ってません。
本質的には、たくさん文章を書けば苦手意識は簡単に解消できるんですけど、提出期限までそれほどない中でそんなこと言ってられないんですよね。
ということで付け焼き刃作戦で昇格試験の小論文を攻略していきましょう!
小論文を書くための準備
昇格試験の小論文を書くまえに、準備しておくことがあります。
それは、情報収集と、思考の整理です。
また、それをするうえで意識しておいてほしいのはあなたが書く小論文の読者は社内のおえらいさんということを踏まえておく必要があります。
なので、「社内の制度を批判する」ようなことは、いくら自論が正しいと確信を持っていても書いてはいけません。
昇格小論文を書くために準備しておくことは以下の7つです。
結論を決める
自論を展開するわけですから、結論が必ず必要です。
あなたの中の結論を考えなければなりません。
結果的には「私はこうだ!」という強い主張になるはずです。
この結論が小論文全体の器になりますのでしっかりと考えます。
背景を書く
背景を考えます。
背景といってもビルが並ぶ街並みとか、山と雲と太陽、みたいなものではありません。
あなたが書く小論文の読者が社内の人だけだったとしても、自己紹介や業務内容に触れておく必要があります。
それは小論文全体の流れや整合性を保つ意味があります。
いい機会なので、論述するネタ探しも兼ねてこれまでの自分を振り返ってみるといいですね。
結論・背景から課題を導出する
昇格試験の小論文の定番、課題解決。
用意した結論と背景から、課題を導出します。
付け加えると、解決案を書きやすいものにします。
いや、解決策が書けるものを用意してください。
なんなら、すでに着手してることでもいいですね。
ヒント:あなたが書いた小論文を読むおえらいさんはあなたが感じる粒度の課題については知りません。なので自信を持って書けばきっと感心してくれます。
断定系で書く
この記事のように語尾が「です」「ます」だと少し主張が弱く感じられます。
なので、小論文はいわゆる断定系「だ」「である」という語尾で締めます。
そうすることで、文章(主張内容)にいい感じの張りと自信感を与えてくれます。
小論文の読者からすると「言い切ってほしい」というキモチがあるためしっかりと断定していきましょう。
なんとなく、日常を思い返すと失礼な感じがあるかもしれませんが、一切気にしなくても大丈夫です。
それっぽく論理的に書く
「それっぽい」というのが重要です。
雰囲気を出していこうとすればいいです。
書き始めから書き終わりまで、一貫性を保つことを意識していれば論理的っぽく見えますから、結論、背景、課題をうまくつないでください。
オススメなのはPREP法という書き方です。
PREP法を簡単に説明すると
導入(背景) > 問題提起(課題) > ★結論 > 理由・根拠 > 具体例 > ★もう一度結論
(超・サンプル)
この部署で扱える開発言語が1種類しかない。(課題)
私は新しい開発言語を習得する。(結論)
なぜなら、私が新しい言語を習得すれば、今までなら断っていた案件を受注することができるようになるからだ。(理由)
しかし、無計画に開発案件を完遂させることはできない。
まずは、私が今期のうちで開発言語を理由に断った案件から新規習得する開発言語を選出し、それの習得に取り組む。そして、順次後発・後輩たちへと展開していくことでチームも作れるようになると考えている。(具体例)
だから、私は新しい開発言語を習得する。(結論)
こんな感じです。
正解が無いようで実はある
小論文というと、自分の考えを練りに練って書き上げないといけないような印象があるので、正解はなく、いかに難しく素晴らしい内容に仕上げるかがキモだと思っている人が多くいます。
研究されている方が書く、未知を切り開くタイプの論文はそうかもしれません。
しかし、昇格試験の小論文においては「正解」があります。
あるんです!
なぜなら試験は合格と不合格という結論を出さないといけないからです。
そして、小論文における正解とは、社内の評価指標です。
正解の小論文は評価指標に掲げられていることをなぞりながら文章化したものです。
例えば、これから昇格する先の評価指標に「後輩育成」という項目があれば、それについて書きます。
逆に、そういった場合には自分のスキルアップのみに終始してしまうと不正解ということになります。
なので、考えるよりも、社内の人事資料をあさって情報収集するほうが重要だったりします。
評価指標を引用しながら文章にしていけば、1200文字なんてあっというまに突破してしまいますよ。
具体的に書く
小論文は、論述する内容は具体的でないといけません。
あなたが書く、あなたにしか書けないことに興味があるからです。
例えば、「後輩を育成する」という指標があれば、あなたが書くときに「〜なので、後輩を育成する」という形になると少々都合が悪いです。
具体的とはいわゆる5w1h(5w2h)を示します。
5w1hを小論文に落とし込む場合の活用方法
- when・・・いつごろから、どのくらいの期間でするのか。
- where・・・どこでやるのか。(あまり必要性は高くないです)
- what・・・なにをするのか。
- who・・・誰が。これは「私が」ですね。対象を取る場合は「誰を」があるといいですね。
- why・・・なぜそれをするのか。理由を具体的に(再帰的になるかもしれません)
- how・・・どうやってするのか。
少し上に書きましたが、ここでもPREP法をオススメしています。
うまく使うと自然と具体的になっていきます。
具体的な小論文の書き方
ここからは実際に原稿用紙に向かって書き始めるときの手順になります。
このご時世、原稿用紙に手書きということもあまりないかもしれませんが・・・
まずは下書きから。
設問を見出しにする
設問をできる限りそのまま見出しにしてしまいましょう。
昇格試験の小論文には正解があるというのと同じで、設問に答えることが最重要事項です。
設問を無視して、書きたいことを書くのは不合格への片道切符です。
もし設問が抽象的すぎるのでれば、それを具体化して見出しにするといいでしょう。
たとえば、「将来のスキルレベル」とかいうキーワードであれば、「5年後のスキルレベル」ぐらいに具体化するかんじです。
見出しを分解して、小見出しにする
設問から見出しを作れたら、次はそれを分解します。
2つから3つぐらいに分割して、それを小見出しにするといいです。
できるだけ重なりがないようにしつつも、ちぐはぐにならないことがいいです。
「5年後のスキルレベル」と見出しにした場合
- 5年後のプログラミングスキル
- 5年後の設計スキル
この時点で、小見出し1つの文字数を決めておきましょう。
ここまでできればほぼ7割完了です。
小見出しに合わせて思いつくことを書き出す(セルフブレスト)
見出し、小見出しと用意できれば、あとはその小見出しに沿ったことを書き出します。
まだ文章にしなくてもいいです。
単語、短文でいいので、思いついたことをできる限り書き出します。
小見出しまで作っておいて、何も思いつきませんということは無いはずです。
書いた内容が合ってるかどうかも今は横に避けておいて大丈夫です。
じゃぶじゃぶ頭に出てくるワードを洗いざらい書き出します。
書き出した内容を評価指標を見比べながら取捨選択する
あなたが書き出した大量のワードを取捨選択していきます。
残すか捨てるかは、評価指標と設問にどれだけ合うかという1点のみを軸に取捨選択していきます。
勢いで書き出したものは玉石混交です。
きっと「これは使える!」っていうキーワードがいくつか出せているはずです。
くれぐれも全部捨てちゃだめですよ?
小休憩&クールダウン
下書き、おつかれさまでした。
一度休憩しましょう。
いつも文章を書かない人が急に文章についてここまで頭を使うとオーバーヒートしてしまいます。
脳が、震える。
なので、一度コーヒーでも飲みつつ体と頭を休めましょう。
ここまでくれば9割は終わっています。
さいごまで疲れを残すと構成が乱れたり誤字脱字の要因にもなるので、10分程度は気分転換をするといいですね。
休憩が終わったら清書です。
清書
小論文もラストスパートです。
原稿用紙に向かってペンを持ちましょう。
パソコンで書けるならパソコンを開きましょう。
見出しを書いて、小見出しを書いて、その中に取捨選択済みのワードを文章にしてつなげていきます。
気がつくと1文、2文と書き進んでいると思います。
誤字脱字が多いと消しゴムの時間でストレスがたまりますので注意しましょう。
しっかりと下書きができていれば、前後を入れ替えたり、まとまりごと削除したいということはあまりないはずです。
勇気をもって進めていきましょう。
ここまでくればあとは書くだけですから。
中休憩
清書、おつかれさまでした。
もう一度休憩しましょう。
今度は1時間くらい休んでください。
この次は見直しという重要なフェーズです。
その見直しをするときに第三者の目を持つための休憩です。
見直し(推敲)
小論文を書く最終工程です。
自分が書いた小論文をはじめからさいごまで穴が空くぐらい見直します。
文章構成に問題が無いことを祈りながら、誤字脱字をチェックしていきます。
万が一、文章構成に問題が見つかった場合は、書き直しましょう。
理想は新しい原稿用紙を貰えることですが・・・
もし原稿用紙の再配布が不可能な場合は、気合です。
あくまでもこれは原稿用紙に手書きの場合の不安要素です。
パソコンで作成するのであれば一切気にするところではありません。
パソコンで作成する場合は、いつまでも微調整を繰り返せてしまうことで見直しがなかなか終えられないということが心配です。
ということで小論文の完成です。
おつかれさまでした。
まとめ
文章を書き慣れてない人が社内の昇格試験などで小論文を書くことになった人がどうやって攻略するのかを解説しました。
書く前の準備をしっかりやってください。
正しい情報をもとに作業をしないとどれだけ作業が正確でも意味がありませんから。
この記事を読んでくれたのなら、きっと小論文が書けるようになっているはずです。
がんばってください!
最後までよんでいただきありがとうございます!
私の記事が参考になり、無事に昇格試験に合格できることを祈ってます。
それでは。
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