基本情報技術者試験の合格を目指して勉強をしているみなさん、こんにちは。
RPAだのAIだのIoTだの5Gだのだのだのだの・・・
新技術とかいって増え過ぎなんじゃ!こちとらIT業界に「こんにちは」したところなんやぞ!
わかります。
基本情報技術者試験の出題分野の大半は、現在の情報システムで使われているいわゆる枯れた技術やその基礎になる理論。
それなのに、最近は新技術が出てきすぎて覚えることが増える一方な気がしています。
数学とか理論が嫌いな私にとっては好都合なんですけど
今回はその新技術のなかのRPAについて、”そういうものなのか”という理解をお手伝いできるように解説していきます。
どうぞよろしく。
RPA(Robotic Process Automation)
私は、IT業界にありがちなアルファベットのイニシャル略語を見ると最初に分解します。
そして、脳内でDAIGOさんで再生するんです。
あんまり共感されたことはないけど、そうやって覚えているんだから許してほしい。
それで、このRPAというものは、Robotic Process Automationが略されたものです。
ちなみに一応カタカナにしておくと、「ロボティック!プロセス!オートメーション!」となります。
私が考えた戦隊の必殺技の名前です、違います。
それで、この英単語の和訳なんですけど、Google翻訳に入れてみると、
ロボットプロセスの自動化
だそうです。そのまんまです。よかったですね。
google翻訳より
今から10回ほど唱えてみれば、単語だけは覚えられますよ。しらんけど。
RPAでできることはPC操作の自動化
単語の解説ばっかりですみません。
ちゃんとRPAができることを解説していきます。
RPAができること、それはズバリ
PC操作の自動化
「なんかよく聞く感じやん、何がすごいの」って悪態をついた人、怒らないから正直に名乗り出なさい。
でも、別にそう思ってもらってほとんど間違えてないので、やっぱり名乗り出てこなくていいです。
では、RPAのすごいところをご紹介します。
まず、自動化といえばコンピューターの得意技です。
ただし、その自動化を実現させられたのはエンジニアだけで、普通にコンピューターを使う人(ユーザー)たちは、そのエンジニアが開発したアプリケーションやサービスを使って、自動化を体験していました。
ユーザーは思いました。
「目の前には細かい作業がたくさんあるけど、全部の自動化をエンジニアにお願いしていたら、お金がどれだけあっても足りないよー。」
「俺たちにも自分たちだけで自動化する知恵があったらなー」
RPAはエンジニアじゃなくても自動化が実現できるSS級のレアアイテム?
エンジニアじゃない人が自分たちの作業を自動化したいと願ったところに現れたのがRPAです。
気づいちゃいましたか。
RPAは、エンジニアじゃなくてもPC作業を自動化させることができる、とっても便利な技術というかソリューションの総称です。
※ ここでやっと本題を回収しました!
エンジニアじゃないのに、どうやって自動化させるのか?
とってもシンプルです。
人が実際にやる操作を覚えさせる
これだけです。
もう少し具体的に仕組みを補足しますと、
- 画面上にある起動したいアイコンを覚えさせる
- マウスカーソルやキーボードの操作でそのアイコンを選択させる
- 起動させる
- 起動した画面で実行する操作を1つずつ覚えさせる
RPAのソリューションの製品仕様次第ですが、画像で記録したり座標で記録したりできます。
ここまで、基本的にはプログラム(コーディング)を必要としないのが、エンジニアじゃなくても自動化が実現できる理由です。
※ プログラムが分かると細かい分岐が制御できたりしますが、それはまた別の話・・・
今までも、少しプログラム的なことが分かる人ならマクロ(Excelが有名です)という機能で自動化できていましたが、さらに身近な存在になったと思います。
RPAの自動化と、一般的に認識されているプログラムと異なる点は、覚えさせた操作がそのまま実行するので、本当に画面上でマウスカーソルだったり文字入力(キーボード操作)が動くことです。
つまり、RPAが実行している間に、そのPCを触ってしまうと正しく処理が動きません。
ここは注意が必要なところですね。
具体的なRPAの利用イメージ
ここまでで、RPAがどんなものなのか、とりあえずのことはわかってもらえたと思います。
わからない人は、ページの一番上までスクロールしてみてください。
次は、そんな便利なものを持ち出して、何を自動化してるのかというところです。
あなた、「自動化って何がそんなに便利なん?」って思ってませんか?
思ってますよね。
知ってるんです。
真面目だから自動化して楽したいなんて思わないこと。
だから、自動化した例を挙げてみるので、なるほどーって思ってください。
①データの転記作業
システムから出力されるファイル・・・例えば、CSVファイルをEXCELに取り込む作業をしている場合。
- CSVファイルを開く
- 全部選択する
- コピーする
- 転記先のEXCELを開く
- 貼り付ける
少し大雑把な工程ですが、マウス操作だけでできることですので、RPAはしっかりと覚えてくれます。
システムと業務で使うEXCELの連携って、痒いところに手が届かないことが多いので、地味に効果的な使い方です。
②WEBアプリから特定のデータを抽出する作業
WEBアプリを操作することで出力されるファイル・・・例えば、CSVファイルを出力する作業をしている場合
- WEBブラウザを起動する
- アプリ画面のURLを記入して、サイトに移動(もちろん、Bookmarkでもいいです)
- ファイル出力画面に移動
- 必要な条件を入力
- ファイルを出力
WEBアプリからユーザー個別のPCにファイルを出力する処理をプログラムで実現するのは難しいので、こういった操作をする場合は人手の操作が必要になります。
2つの例を挙げてみましたが、どちらも毎日やっているとしたら、そこそこ人が作業をしている時間を減らすことができるのがわかってくれましたか?
そうですか、それはとてもよかったです!
ありがとうございます!
ちなみに、csvにはなんの恨みもありません。
RPAの野良ロボット課題
さて、最後に・・・ということで、ここまでRPAの用語的な解説と使い方をご説明してきましたが、ちょっといいこと尽くめな感じになってしまったので、既に分かっている課題を軽くご紹介しておきます。
誰でも簡単にお手軽に!
というのは一見すてきなんですが、裏を返すと無法地帯になってしまうリスクが隠れているんです。
実は、システム開発のプロと呼ばれる人たちって、臆病と呼べるレベルで様々なリスクを想定しながら開発をしています。
なので、「俺でも作れちゃう」みたいな軽い感じでRPAを次々に作ってしまうと、どこで何が動いているのかわからなくなってしまうのです!
そして、そういったものって動きもわからないものだったりすることも多いです。
特に、PC操作でできることであればそれ以上の制約はありませんので、会社の基幹システムの操作だってできちゃいます。
何がいつシステムを操作するかわからない・・・こんな状況、システム管理者からすれば
恐怖
恐怖でしかありません。
セキュリティの問題とかで、このへんの課題が題材になる場合もあるので、頭の片隅にでも置いとくといいかもしれません。
まとめ
RPAとはRobotic Process Automationの略で、私が考えた戦隊の必殺技・・・もとい、PC操作を自動化できる技術のことです。
定型作業や繰り返しおこなう作業を覚えさせて、自動化すると人の負担は下がるよね、嬉しいね!
しかも、そんな便利なものがプログラムを知らない人でも簡単に作れるよ!すごいでしょ!っていうものという説明をしました。
ただ、便利なものには裏があるという具合に、だれでもかれでも作れてしまうがゆえに、管理が行き届かなくなってしまう、という課題が難点です。
ちょっと長かったかもしれませんが、RPAについてざっくりと理解できたでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
これからも用語解説をしていきますので、スキマ時間に覗きにきてくださいね!
それでは。
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